周期表って~理科を得意に~
「周期表ってなんできれいな長方形じゃなくて凸凹なん?」
と、10歳の長男。
きっかけはマンガと図鑑でおもしろい! わかる元素の本です。
理科教育で有名な左巻健男先生監修、子供の科学のビーカーくんで知られるうえたに夫婦先生の化学本。
オールカラーで身近な物と元素の関係がよく理解できます。ルビもしっかり振ってあるので子供も楽しく読めて、化学の入門書としてとてもおすすめです。息子はこの書籍で出てくるキャラクターを見て周期表の形に疑問を感じたようです。確かにきっちり長方形に並べたくなる気持ちもわかります。
まだ小学生の息子にとって最外殻電子が~、電子軌道が~と説明してもまだしっかり理解できないのですが、とてもいい質問です。理科好きになるチャンス到来!
理科で大事なことは、『地球にあるものはすべて小さな粒々(元素)でできている』ことを知ることだと個人的に思っています。
私は塾講師として働いていたのですが、理科が苦手な子供たちに共通して言えることは、理科を非日常、なんなら完全に別世界の事象のように感じていました。
理科(=自然科学)というのはあくまでヒトの内部や周辺で起こっている現象を解明する学問です。とはいえ、肉眼で見えない現象を多く扱うが故、身近に考えることができなくても仕方がないのかもしれません。
理科が苦手な子供の多くが比較的生物分野はマシというのも目に見える大きさのものが多く出ていて身近に感じやすいからということでしょう。しかしながら生物分野も中学や高校の範囲には肉眼で見えない化学反応も出てくるので元素のことは無視できません。
ではどうする?
身近な物がすべて元素で構成されているイメージを持つことです。
空気も見えない粒が漂っている、その粒がぶつかってくっついたり、離れたりしている。
水を沸騰させると、水分子が暴れ回っていて水蒸気になって飛び出している。というような感じです。
イメージといっても目に見えないのでこの書籍のようにキャラクター化したものを利用することはとても有効です。キャラクターが走り回ったり、つながって固まったりしていると考えると楽しいですよね。お子さんにオリジナルのキャラクターを考えてもらうのも良いですね。
そうしてイメージができるようになると色々な自然現象が根底で繋がっていることに気づきやすくなり、化学を中心としてあらゆる理科の理解が深まります。
立派な理科好きさんが誕生です。
今回、息子には一歩踏み込んで原子の構造の話をしましたが、電子がまるで惑星みたいだとつぶやいていました。確かに、原子は極小宇宙なのかもしれませんね。